第10回目のインタビューは、配送業を辞めてフリーターになったJさんです。
40歳になってようやくの正社員登用に喜び、がんばって働いていたのに、結果はコスト削減のためのリストラ・・・
今の時代、こんな理不尽なことも珍しいことではありません。
現在のお仕事やご苦労について語ってもらいました。

記者記者

本日はよろしくお願い致します。


JさんJさん

はい。こちらこそよろしくお願いします。


記者記者

早速ですが、現在おいくつですか?


JさんJさん

45歳になります。


記者記者

それで、正社員をされていたのは、何歳から何歳までですか?


JさんJさん

40歳から44歳までの間です。


記者記者

失礼ですが、40歳以前は正社員のお仕事に就かれていなかったのでしょうか?


JさんJさん

はい。アルバイトをしていました。そのアルバイト先で正社員登用となった形でした。


記者記者

どういったお仕事をされたたんですか?


JさんJさん

配送業をしておりました。


記者記者

月収はおいくらでしたか?


JさんJさん

25万円ぐらいでした。ボーナスがなかったので、年収300万円ぐらいになりますね。


記者記者

それで、どうしてそのお仕事を辞められたんですか?


JさんJさん

会社の人材整理で人員削除で切られることとなりました。


記者記者

それは・・・リストラというやつですね。


JさんJさん

そうですね。業績が思わしくなく、業界再編で様々な部署や業務内容を効率化しようということになったんです。


記者記者

効率化・・・ですか。


JさんJさん

無駄を省き、人員も整理して、コストを下げられるところはとにかく下げる、徹底した「効率化」でした。


記者記者

同じ部署の人は全員リストラされたんですか?


JさんJさん

上司以外、ほぼ全員ですね。物流は外部へ委託という形になりましたので、不要となってしまったのです。


記者記者

それは厳しいですね・・・。


JさんJさん

はい。何が効率化だ、と思いました。せめて別の部署に移すなり、他の会社を紹介してくれるなりしてくれたらいいのに。


記者記者

がんばって働いてきた分、ショックも大きいですよね。


JさんJさん

はい。正社員になるために、がんばって働いて、正社員になってからもサボらず真面目にやってきました。その仕打ちがコレだなんて・・・。


記者記者

辞めた後は、どんな感じで就職活動されましたか?


JさんJさん

短い時間のアルバイトをしながら仕事を探し、面接に費用などに充てています、


記者記者

なかなか正社員のお仕事は見つかりませんか?


JさんJさん

そうですね。この歳での再就職は難しいですね。


記者記者

現在はどんなお仕事をされているんですか?


JさんJさん

物流倉庫での仕分け、区分けをしてトラックへの積み込みまで行います。


記者記者

今の月収はおいくらですか?


JさんJさん

月収10万円くらいです。時給は800円ですね。


記者記者

今の仕事で辛いことはありますか?


JさんJさん

倉庫ですが吹き抜けのため暑さ、寒さが身に沁みます。


記者記者

気温の影響を受ける仕事は、お体が大変ですね。


JさんJさん

そうですね。結構厳しいです。仕事内容は人に気を使わないのでいいのですが・・・


記者記者

それ以外にも、何かありますか?


JさんJさん

物の量が多く、重く、足腰が痛くなります。下手をすると腰をやられてしまい動けなくなるんじゃないかと恐々とした気持ちです。


記者記者

なるほど。そうなるとお仕事もできなくなってしまいますもんね。


JさんJさん

そうなんですよ。腰痛程度じゃ障がい者年金ももらえませんしね。あと、あまり休めないのも難点ですね。


記者記者

お忙しいんですね。


JさんJさん

季節に左右されるので、突然長い休みがもらえたりするのですが、そんなことされても遊びに出かけるお金がありませんよ。定期的な休みがほしいです。


記者記者

最後に、今後の目標や将来の展望について教えて下さい。


JさんJさん

契約社員位の稼げるようになれたらと思っています。できれば正社員で同じような物流がよいのですが、なければ新たな技術を身に着けれるような仕事でも考えようかと思っています。


記者記者

ありがとうございました。

あらゆる仕事が外注できる時代。正社員スタッフが不要になってきている

アルバイトで長年勤めた会社で正社員登用されるという話は、珍しい話ではありません。

むしろ、学歴や資格のない人にとっては、正社員を目指すための代表的な方法なのではないでしょうか。

アルバイトで働いている時の努力や、少しずつ身につけた技術を評価され、正社員として認められるのはとても大きな喜びです。

しかし、正社員になったからといって安心していてはいけません。

今の時代、ありとあらゆる業界が不況にあえいでいます。

いつ「コスト削減」という名のリストラを始められてもおかしな話ではないのです。

最近では、いろんな仕事を外注できるようになったことも、リストラが進む原因ではないでしょうか。

仕事ができるスタッフを会社に常駐させなくても、必要になった時だけ外注に頼む。
その方が圧倒的にコストが低く済みます。

そして外注を受け付けている会社の多くは派遣会社です。
つまり、そこで働いている人たちも、正社員である確率はかなり低いのです。

こうした仕組みができあがっていくことによって、安定した雇用形態である正社員の存在が少しずつ少なくなっていきます。

努力をしても、手に職を就けても同じです。
日本がこの仕組みから脱する方法はあるのでしょうか。