第12回目のインタビューは、高卒から24年近く勤めた会社が倒産したことがきっかけでフリーターになってしまったLさんにお話を伺いました。
以前からブラックだと思っていた会社で、転職を考えている矢先の出来事だったと言います。
個人事業主として取引先から仕事をもらうも、報酬は雀の涙・・・単発バイトに頼らなければ生活できない状況です。
現在のお仕事やご苦労について語ってもらいました。

記者記者

本日はよろしくお願い致します。


LさんLさん

こちらこそ、よろしくお願いします。


記者記者

早速ですが、現在おいくつですか?


LさんLさん

44歳です。


記者記者

それで、正社員をされていたのは、何歳から何歳までですか?


LさんLさん

18歳から42歳までの間です。


記者記者

それは、かなり長い間勤めてらしたのですね。


LさんLさん

そうですね。高校を卒業してずっとですから、長かったと思います。


記者記者

それで、どうしてそのお仕事を辞められたんですか?


LさんLさん

労働基準を無視した経営者に長く付き合う事に疑問を感じつつも、転職する勇気と決定的な理由が無く続けていたんです。


記者記者

となると、転職の決意ができたから辞めた・・・ということでしょうか。


LさんLさん

残念ながら、そうではないんです。私が辞める前に会社が倒産してしまいました。


記者記者

それは、残念な結果となりましたね。


LさんLさん

経営不振による給料の遅配など続いていたので、辞める覚悟はできていたんです。


記者記者

では、なぜ自主退職されなかったのでしょうか?


LさんLさん

期末のキリの良い時期に退社しようと決意していたのですが、その時期を待たずして先に会社がダメになってしまいました。


記者記者

どういったお仕事をされていたんですか?


LさんLさん

電子回路の開発技術部門です。


記者記者

月収はおいくらでしたか?


LさんLさん

30万円ぐらいです。ボーナスも入れて年収は400万円程度でした。


記者記者

それでは、辞めた後は、どんな感じで就職活動されましたか?


LさんLさん

1ヶ月程度は失業保険を受け取るために就職活動をしていましたが、その後、正社員時の得意先よりオファーがあったので自宅にて個人事業主として業務を続けることにしました。


記者記者

では、仕事としては退職後も安定しているんですね。


LさんLさん

・・・というわけではありません。安定して仕事が入ってくるわけではないので・・・。


記者記者

なるほど。給料は少なくなってしまったと・・・。


LさんLさん

そうですね。フリーター程度の給料しか稼げていません。


記者記者

正社員のお仕事を辞めて、後悔していますか?


LさんLさん

後悔はしていません。


記者記者

現在はどんなお仕事をされているんですか?


LさんLさん

先ほどお話した電子回路の受託開発はまだしています。それ以外にもクラウンドソーシングで仕事を探すこともあります。


記者記者

では、個人事業主としての仕事だけで充分稼げている感じでしょうか?


LさんLさん

それ以外にも、お金がない時には普通に単発のアルバイトをすることもありますね。


記者記者

今の月収はまとめておいくらぐらいですか?


LさんLさん

月給10万以下です。ならして自給換算にすると数百円以下になりますね。


記者記者

それはかなり厳しいですね。


LさんLさん

そうですね。でも、信頼されて仕事を任されているのだから安易に断れないですし、もしかしたらこの先もっと仕事をもらえるかもしれないという期待があって、今の状態から抜けられません。


記者記者

個人事業主として安定して稼いでいきたいとお考えなのでしょうか。


LさんLさん

それができれば最高ですね。この年齢になると、単発バイトのような体力仕事はなかなかきつくって・・・。


記者記者

今の仕事で辛いことはありますか?


LさんLさん

安定感に欠けることが最もつらいです。


記者記者

なるほど。給料面が1番の不安要素ということですね。


LさんLさん

はい。給料があまりないので、年金や健康保険などの負担がとてもつらい。特に前年の収入が多い場合の次年度の保険料、住民税などの負担が大きすぎます。


記者記者

確かに、税金などの支払いは厳しい収入額ですね・・・


LさんLさん

今年は自治体に相談して、保険料減免の手続きをしました。それでもギリギリ支払えているような生活です・・・。


記者記者

最後に、今後の目標や将来の展望について教えて下さい。


LさんLさん

いずれ好景気の波が自分にも回ってくると漠然と考えておりますが、実際に将来の目標や展望を考える余裕はありません。


記者記者

ありがとうございました。

ブラックな会社だと感じた時が転職時。辞めるタイミングを間違えてはいけない

高校を卒業してすぐに勤めに入る会社は、その人のその後の人生を大きく左右します。

Lさんの場合、24年ほど会社に尽くしてきましたが、このような結果となってしまっています。

不景気な現代、新卒から定年まで同じ会社で勤め上げることは非常に難しいことなのかもしれません。

大企業と呼ばれていた会社ですら、倒産やその危機に追いやられてしまう時代です。
中小企業が簡単に潰れてしまっても何のフシギもないでしょう。

難しいのは、会社を去るタイミングです。

Lさんは、このタイミングを間違えてしまい、現在のような状況に立たされてしまっています。

もし、「この会社はダメだ」と感じる瞬間があるのであれば、長居せずに転職を考えた方がいいのかもしれません。

労働基準法を無視して労働者を駆使している会社は、すでに資金難に陥っている可能性が大です。

潤沢な資金があるのでしたら、法に背くといった大それたことはせず、きちんと社員を扱っているはずだからです。

なので、「ブラックな会社だ」と感じたのであれば、その時が転職時かもしれません。
その会社は、もう長くありません。