第13回目のインタビューは、新卒で就職してからすぐに仕事を辞めてしまい、それ以来ずっとフリーターとして生活をしてきているMさんです。
「正社員であることに価値を見出せない」と思ってしまった若い心。その判断は正しかったのでしょうか。
現在のお仕事やご苦労について語ってもらいました。

記者記者

本日はよろしくお願い致します。


MさんMさん

よろしくお願いいたします。


記者記者

早速ですが、現在おいくつですか?


MさんMさん

41歳です。


記者記者

それで、正社員をされていたのは、何歳から何歳までですか?


MさんMさん

23歳から24歳の間です。


記者記者

どういったお仕事をされていたんですか?


MさんMさん

製造業に従事し、生産管理を担当していました。


記者記者

月収はおいくらでしたか?


MさんMさん

月収は18万円ぐらいでした。年収に直すと220万円ぐらいです。


記者記者

どうしてそのお仕事を辞められたんですか?


MさんMさん

大学卒業後、一応流れで正社員の道を選びましたが、職場の上司たちに気をつかいながら毎日を過ごす生活が嫌になり、一年経った時期を見てスパっと辞表を提出した次第です。


記者記者

正社員という立場への安心感などはありませんでしたか?


MさんMさん

そうした安心感を、私は欲していなかったのです。私は昔から結婚願望もなく、高収入を得なくても気軽に自分のペースで生きていきたいと考えていました。


記者記者

辞めた後は、どんな感じで就職活動されましたか?


MさんMさん

退職時に正社員の道は捨てたので、就職活動はほぼしていません。バイトすら探していませんでした。


記者記者

それでは、どのようにして生活されていたのでしょうか。


MさんMさん

貯金を切り崩しながら一年間気ままに生活していました。


記者記者

正社員のお仕事を辞めて、後悔していますか?


MさんMさん

今となれば、我慢して正社員を続けていても良かったのではないのかとは思いますが、後悔していることはありません。


記者記者

「続けていても良かった」と思われる理由を教えてください。


MさんMさん

何もしなくても仕事もお金も入ってきますから、安定していますよね。あと、福利厚生の部分とか、正社員は手厚いので良いなと思うことがあります。


記者記者

現在はどんなお仕事をされているんですか?


MさんMさん

警備業をしています。


記者記者

今の月収はおいくらぐらいですか?


MさんMさん

月給約10万円ぐらいです。時給は1000円です。


記者記者

今の仕事で辛いことはありますか?


MさんMさん

今の仕事で一番つらいことは、慢性的な人手不足で自分への負担が大きいいことです。


記者記者

例えばどんな負担がありますか?


MさんMさん

なかなか固定した人員の確保が難しく、事あるたびに新入りの指導・教育を自ら実施し無くてはならないんです。


記者記者

なるほど。イチから仕事を覚えてもらうのは、骨が折れますね。


MさんMさん

はい。私はもう結構な古株で、4~50名の組織を統括する立場にあるのですが、それだけの人数を管理するのは厳しいですね。


記者記者

それだけのお仕事をして、時給1000円なんですね。


MさんMさん

そうなんです。安いと思いますよね。でも、今さら他の仕事を探してもこれより安い時給しかないので、辞める気はありません。


記者記者

最後に、今後の目標や将来の展望について教えて下さい。


MさんMさん

健康で身の丈にあった生活が淡々とできればそれで十分です。


記者記者

ありがとうございました。

何を犠牲にして何を守っていくのかから考える雇用形態

若い人であれば、正社員という雇用形態に窮屈さを感じる人も少なくないでしょう。

毎週5日間を完全に会社のために使い、週2日だけ休息を取る・・・多少の違いはあれど、正社員であれば基本的にこのような形で雇用されている人がほとんどではないでしょうか。

休息よりも働く時間の方が長いということや、上司や先輩との上下関係の付き合いに疲れて、フリーターである方がいいように感じてしまう時もあるかもしれません。

しかし、仕事では全てにおいて一長一短であると考えておいた方がいいでしょう。

正社員は、そうして会社に長い時間と労力を捧げる分、安定した仕事と給料をもらうことができます。

フリーターは、自由に時間が使えて責任も少ない反面、給料も不安定ですし、いつ仕事がなくなっても文句が言えません。

何を犠牲にし、何を守っていくのか。
そうしたところをきちんと考えて、雇用形態を選ぶことが大切になります。

とは言っても、今は雇用形態を選びたくても選べない時代です。
自分の希望の雇用形態で働ける環境に運よく行けたとしたら、その環境は大事に守っていきましょう。