第14回目のインタビューは、1年近く前に中年フリーターデビューをしたNさんの話です。
アパレル企業の事務で正社員として働いていたNさんでしたが、残業代の出ないサービス残業、長い通勤時間のせいで家族との時間が持てなくなることが辛くなり、正社員を辞める覚悟をしたんだそうです。
現在のお仕事やご苦労について語ってもらいました。

記者記者

本日はよろしくお願い致します。


NさんNさん

よろしくお願いします。


記者記者

早速ですが、現在おいくつですか?


NさんNさん

32歳です。


記者記者

それで、正社員をされていたのは、何歳から何歳までですか?


NさんNさん

22歳から32歳までの間です。


記者記者

では、辞められたのはつい最近のお話なんですね。


NさんNさん

そうですね。32歳になってすぐ辞めて、もうすぐ33歳なので、もうすぐ1年という感じです。


記者記者

どういったお仕事をされていたんですか?


NさんNさん

アパレル企業の一般事務をしておりました。


記者記者

月収はおいくらでしたか?


NさんNさん

20万円ぐらいでした。賞与が少し出ていたので、年収は280万円ぐらいですね。


記者記者

失礼ですが、あまり多いとは言えない金額ですね。


NさんNさん

そうなんですよ。それも辞めたいと思ったきっかけの1つでもあります。


記者記者

どうしてそのお仕事を辞められたんですか?


NさんNさん

“自宅から勤務地までの通勤時間が片道1時間30分かかるうえに、残業が多く、家族との時間をもてなくなってしまったためです。
また、残業が多いにもかかわらず、残業代はまったくなく、給与待遇もあまりよくなかったため。”


記者記者

それでお給料が少ないというのは、やってられませんね。


NさんNさん

でしょ?残業代が出ていたらもっとあったと思いますけど、出ませんでした。


記者記者

辞めた後は、どんな感じで就職活動されましたか?


NさんNさん

ハローワークでの応募を中心にインターネットでの求人検索を行ないました。


記者記者

正社員のお仕事を辞めて、後悔していますか?


NさんNさん

後悔はしていません。仕事をやめたことで家族と触れ合う時間が増えましたし、家事の腕前が上がりました。


記者記者

奥様の家事を手伝われているんですね。


NさんNさん

はい。時間ができましたから。その点では妻もとても喜んでくれています。


記者記者

現在はどんなお仕事をされているんですか?


NさんNさん

“製菓工場の製造員として働いています。
難しい内容ではなく、単純な力仕事です。”


記者記者

今の月収はおいくらぐらいですか?


NさんNさん

時給は900円で月収は17万円ほどです。


記者記者

では、劇的にお給料の額が下がったというわけではないんですね。


NさんNさん

一見するとそうかもしれませんが、正社員の時は福利厚生関係や年金のお金を引かれてその額でした。なので、正社員の時よりかなりカツカツです。


記者記者

そう言われてみればそうですね。


NさんNさん

そうなんですよ。でも、妻もパートに出てくれているし、何とか暮らしていけています。


記者記者

今の仕事で辛いことはありますか?


NさんNさん

“お菓子の原料がとても重いので、腕と腰が痛くなることです。
もともと力があるほうではないので、一日中重いものを持ち上げたり運んだりしていると筋肉痛で動けなくなるほどです。
また、アルコール消毒をこまめにしなければならないので、手の皮がぼろぼろになります。”


記者記者

最後に、今後の目標や将来の展望について教えて下さい。


NさんNさん

今の仕事を続けながら資格を取り、歳をとっても続けられる仕事につくことです。


記者記者

ありがとうございました。

家と家族と残業と通勤時間。切り離せないこの関係に苦しむ勤め人は多い

「通勤時間が長い」というのは、人によって善し悪し感じるようです。

「通勤時間が長い方がゆっくり本が読めていい」
「家が遠いことを理由に、早めの終電で帰れる」

そんな理由が、通勤時間の長さを良いと感じる人の理由だそうです。

けれど、今回のNさんのように、

「家族の時間を持ちたい」

と考えれる人にとっては、少々過酷なのかもしれません。

ブラック企業の中には、いつでも呼び出せるように、何時まででも残業がさせられるようにと、会社の近くに社宅を建ててそこに住まわせるということもあると言います。

しかし、すでに家を購入してしまっていて、そこから離れられないという人もいるでしょう。

そういう人は、仕事と家の板挟みになってしまうのではないでしょうか。

仕事を考える上で、家のことは切り離せませんね。
しかし、あまりにも家までの距離や家族のことに口出しをしてくるような会社だったら、もしかしたらブラック企業かもしれません。

「絶対にそうだ」とは言いませんが、自分の権利が侵害されていると感じるほどまでそれを強要されるのであれば、疑ってもいいかもしれません。